過疎化が進む地域とは

民泊は飽和状態か?予約が入らず撤退する人が多い理由とは

飽和状態で予約がとれずに撤退するひとも増えている

多くのメディアで「訪日外国人の増加で宿泊施設が足りていない」と報道されたことから、マンションの空室などを活用した民泊に注目が集まりました。なかには民泊を始めるためにマンションを購入されたかたもおられるのではないでしょうか。

しかし昨年までは競合が少なく好調だった民泊が、たった一年ほどで明らかに様相が変わっています。詳しくみていきましょう。

1.爆発的に増えたことで需要と供給のバランスが崩れつつある

予約が入らず撤退する人が多い理由

この1年ほどの間に民泊は爆発的に増えました。東京、大阪、京都などの人気観光地を中心にairbnbへの物件登録数は急激に伸びています。

すでに物件を持っているかたは低コストで参入できるわけですから、短期間で競合が増えても不思議はありません。しかし、登録数が増えるということは競争が激化するということでもあります。

実はいま、予約が入らずに利益を出せず民泊から撤退するかたもおられるとのことです。

(2)30~40%が何らかの理由で掲載を停止している

下記は2016年5月現在で「airlabo」に掲載されている民泊登録数停止数をまとめたものです。このことから分かるのは、airbnbに登録されていたが今は掲載を停止している物件が約30~40%に迫るエリアもあるということ。

民泊ではホテルや旅館とは違いサービス面での付加価値をつけづらいというデメリットがありますから、競合が増えればそう遠くないうちに価格勝負になる恐れもあります

2-1.東京都新宿区で民泊を停止した物件数

東京都新宿区では3,270件が登録されていたが、何らかの理由で878件が停止した。

  • 総リスティング数:3,270件(掲載中+停止中の総数)
  • 掲載中:2,392件
  • 停止中:878件

2-2.東京都中央区で民泊を停止した物件数

東京都新宿区では772件が登録されていたが、何らかの理由で253件が停止した。

  • 総リスティング数:772件(掲載中+停止中の総数)
  • 掲載中:519件
  • 停止中:253件

エリアによっても異なりますが、関東圏(※注)だけに絞っても、総リスティング数19,992件に対して停止中は5,950件となっています。恐らくですが、このなかには競合が増えたことによって撤退を決めたかたも含まれているのではないでしょうか。

(※注)関東圏とは、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、茨城県、栃木県、群馬県のこと。

3.すでに飽和状態?リスクが高く予約がとれない民泊投資

リスクが高く予約がとれない民泊投資

エリアによってはまだ需要も見込めますがこれから新規参入するのは少し厳しいかもしれません

今後さらに訪日外国人がすさまじいスピードで増加しなければ、いずれ民泊は価格競争時代に突入するでしょう。また、ホテルや旅館の増加だけでなく、政府はホテル不足の解消案として稼働率の低いラブホテルの改装を促進する方針を固めています。日本全国で稼働の少ないラブホテルは約4割あるということですから、エリアによっては一気に競合が増えるかもしれません。

 政府は2020年東京五輪・パラリンピックを見据えたホテル不足の解消策として、全国的に稼働率の低さが指摘されるラブホテルの一般ホテルへの改装を促進する方針だ。改装のための融資申し入れに積極的に対応するよう政府系金融機関へ通知した。「問題解決に向けた有効打になる」(観光庁幹部)と期待している。政府筋が14日、明らかにした。

※引用:共同通信 2016年5月14日掲載

ようやく民泊についても規制が固まりつつあり、許可を取りやすくなってはいますが、「年間180日以下の営業日数制限」などがネックとなり無許可のまま運用を続けるかたもおられるとのこと。しかし今後はairbnbなどの仲介サービスに掲載するにも、許可がなければ登録できなくなるでしょう。

冒頭でもお伝えしたように民泊は付加価値を付けづらいサービスですから、これからほぼ確実にやってくる「個人vsホテル業界」という図式になったときのために、どのように客付けをするのか対策を打つ必要がありそうです。もはや「仲介サービスに登録すれば儲かる」という時代は終わりを告げつつあります。

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