猫と住める賃貸住宅

入居づけに有利とは限らない!ペット可物件の落とし穴とは

最近人気のペット可物件は切り札となるか?

子どもに猫や犬が飼いたいと言われて困った経験をされたかたもおられるかもしれませんね。「賃貸だからペットは買えない」というのは一昔前によく聞かれる話でした。しかし、最近はペットの飼育を許可するなど、何らかの付加価値をつけている物件も増えています。「小型の動物ならOK」など条件をつけて許可している場合もあるでしょう。

ここでは、空室対策にもよいとされているペット可物件についてお話したいと思います。

1.爪とぎや臭い問題はあるが満室にできる可能性あり

ペット可物件のリスク

ペット可物件には一定の需要があるものの、やはり爪とぎで内装がボロボロになることや、ふん尿臭が壁紙に染みこんだり鳴き声がしたりと問題も多く抱えています。

「リフォームに多額のお金がかかるのではないか」
「鳴き声や走り回る足音でクレームがくるのではないか」

このような問題からペット可にすることを躊躇う大家さんが多いのも仕方のないことでしょう。ただ、やはりある程度の需要はありますから、周辺に競合が少なければ入居率が上がる可能性も高いです。

もちろんメリットだけではありません。柱やドアなどの傷、他の入居者やペットに噛みつく危険など、対策しなければならないことは多くあります。なかにはトイレやお風呂などの排水管にペットの毛やトイレ砂がつまり高額な修繕費がかかるケースもあるとのこと。水漏れを起こせば下層階のかたにも影響がでるので注意しなければなりません。エレベーターなどでは抱きかかえる、小型犬のみにするなどルールを徹底することがペット可物件では重要です

2.需要はあるが競合が増えるリスクもある

まず、部屋探しをするときに「ペット可」を条件にしたかたがどれほどいるのかを確認してみましょう。
(調査期間:1月15日~1月27日、対象人数:4,400人、調査:プラネット)

一人暮らしの引越し先を選ぶ際に重視したポイント男性女性平均
家賃(敷金・礼金含む)72.3%81.1%74.9%
学校・会社からの距離53.2%54.1%53.4%
駅からの距離38.0%45.6%40.3%
間取り37.5%45.8%39.9%
部屋の広さ37.3%44.1%39.4%
日当たり29.9%37.7%32.2%
風呂・トイレ別々25.3%35.5%28.4%
近くにスーパーやコンビニがある26.4%29.5%27.3%
築年数の浅さ・新築である20.5%23.7%21.5%
治安の良さ16.0%30.0%20.2%
収納スペース15.8%24.9%18.5%
階数(2階以上など)13.1%30.5%18.3%
駐車場がある15.9%12.3%14.9%
社宅(独身寮)・学生寮であること15.2%8.8%13.3%
エアコンが付いている12.5%13.7%12.9%
壁の厚さ・防音性10.5%7.8%9.7%
洗濯機置場が室内にある6.8%13.2%8.7%
セキュリティ設備6.2%9.3%7.2%
角部屋6.5%7.0%6.6%
ネット回線(無料で利用できるなど)7.8%3.7%6.6%
鉄筋コンクリート6.1%5.2%5.9%
都市ガス6.0%5.2%5.8%
通気性6.2%4.8%5.8%
耐震性4.6%6.4%5.0%
オートロック5.6%3.7%4.9%
外観・デザイナーズ物件である3.6%7.8%2.8%
エレベーターがある2.9%2.6%2.8%
宅配BOXがある3.0%2.5%1.3%
浴室乾燥機がある1.2%1.5%1.0%
オール電化0.9%1.4%0.9%
ペット飼育可0.8%1.0%0.9%
そのほか0.5%1.6%5.1%

一人暮らしのかたに限定した調査ですが、上位は家賃や間取りなどが占めており、ペット可で探しているひとは10%にも満たずランキング最下位という結果になっています。

つまり需要があるとはいっても、予想以上に市場が狭い恐れがあるということです。ペット可物件が増えつつあるなかで、果たして今後もペット可で空室対策ができるかどうか。周辺の競合物件をしっかりとリサーチして見極める必要があるでしょう。

3.ペット禁止時代の入居者への対応が難しい

最初からペットOKという条件だったなら問題はありませんが、もしそれまで禁止だったものが突然許可された場合、既存の入居者からのクレームや退去なども起こるかもしれません。

なかには「アレルギーがあるからこの物件を選んだのに」というかたもおられるでしょう。途中から規約を変更する場合は、このように難しい問題を抱えていますから、ペット可物件を経営されたいかたは最初からペット可になっているものを探すほうが安心です。物件を探す際には間取りが広いほうが好まれるため、マンションよりアパートなどを探すのもよいかもしれませんね。

4.敷金や共益費を上乗せして修繕に備える方も

ペット可物件のリスク

ペット可にしたからといって家賃を上げすぎては入居付けが難しくなりますし、今後競合が増えてきたときにも影響します。そこで共益費を上乗せや敷金を3ヶ月にするなどで現状回復にかかる高額な費用に備えている大家さんもおられるとのことです。

しかしマナーの悪い入居者だった場合、畳や壁紙などを総入れ替えする事態も考えられます。強烈に染み付いたペット臭は壁紙を張り替えるだけでは取れません。酷い場合は壁を取り壊して消臭することもあるでしょう。修繕費が数百万にもなれば敷金3ヶ月を頂いていたとしても足りませんから、事前に原状回復費についてよく考えたうえで賃料や規約を決めてください。

ペット可物件には大きな魅力があるのは確かですが、難しい問題も多いので悩ましいところですね。空室対策のために本当にペット可にするべきかどうか、冷静に見極めなければなりません。そのほか、空室対策として注目されているシェアハウス投資については下記にてご紹介しています。

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